- 開催日:2015年7月18日(土)10:00-16:00
- 場所:日本大学文理学部百周年記念館1階多目的室
- 主催:日本音声学会(音声学普及委員会)/日本大学文理学部
- 共催:世田谷区教育委員会
- 世話人・講師:田中ゆかり・ソヌミ・林直樹(以上、日本大学文理学部)
- 協力:荒井隆行(上智大学理工学部)
共催の日本大学文理学部科学実験・文化フェアの参加者数は、1,664人であった。「声とことばの不思議」への正確な来室者数は不明だが、退出時のアンケートに回答した人数は274人で、小学生とその保護者がほとんどで、日本大学文理学部近隣の世田谷区・杉並区からの来場者が多かった(世田谷区・杉並区からの来場は回答者のうち84%)。日本音声学会広報活動ならびに日本方言研究会MLなどで本イベント開催を知り、来場したという回答も見受けられ、子ども連れの本学会会員の姿も認められた。来室者は開催時間中ひっきりなしで、盛況であった。本企画は、声道模型展示&実演ブース(講師:ソヌミ、協力:荒井隆行)、音響ブース(声紋名札を作ろう! 講師:林直樹)、工作ブース(講師:田中ゆかり)、おもちゃブース(声とことばにかんするおもちゃの展示・実演と解説)の4ブースに分かれて活動を行った。工作は肺模型工作とクント管工作の2種類4回ずつ実施した。各回10人ずつ計80人の計画(先着順)で実施したが、各回とも定員を上回る人気で、キャンセル待ちなども適宜受け付けた。予備工作キットなども投入し、最終的には、計102人を受け入れた。退出時アンケートで具体的に感想を述べた人は157人(自由回答)。1件、来場時にはすでに満席で工作に参加できずに残念であったという保護者からの指摘を受けたほかは、すべて楽しかった、ためになったというもので、児童・生徒に対する音声学普及という科学研究費研究成果公開Bを受けて実施された本企画の狙いはおおむね達成されたといえる。「楽しかった」などの内訳は、工作がもっとも多いが、4ブースバランスよく評価されており、企画全般を評価する回答も約1割認められた。
以上