第14回音声学入門講座報告(音声学普及委員会)

2014年6月26日
  • 日時:  2014年3月16日(日) 13:00~15:30
  • テーマ: 言葉の発音を知るために ― IPA(国際音声記号)入門
  • 講師:  益子幸江先生(東京外国語大学)
  • 会場:  日本女子大学目白キャンパス 百年館低層棟 302 教室
 当日は晴天に恵まれ、全国から77人の受講者が集まった。13時より、佐藤大和会長の挨拶に引き続いて、「音声学入門講座」開始となった。受講者は、言語聴覚士や中高の教員、大学の英語講師などのほか、高校生、大学生、大学院生など多岐にわたっており、音声学普及委員会のスタッフも合わせると80人以上の聴衆が、益子先生の熱のこもった授業に聞き入った。
講座では、私たちに身近な言語である日本語と英語の具体例をふんだんに用いながら、IPA(国際音声記号)の存在意義 ―IPAはなぜ必要なのか、それを習得することがどのように役立つのか― について、わかりやすい説明が成され、参加者全員が熱心に聴講した。 また講演の後には、益子先生による実際のIPAの発音トレーニングのデモが、希望者を募って実施された。半数以上の受講者がそれに参加し、楽しみながら発音トレーニングを行った。最後に受講者に提出してもらったアンケートでは、「さらに本格的なIPAトレーニングを受けたい」と希望する声が数多くあった。音声学の有用さとともに、その楽しさも実感できる、有意義な一日だった。