- 日時:2017(平成29)年2月19日(日)9:30-16:30
- テーマ:やさしい分節ラベリング入門
- 講師:竹内京子(日本福祉教育専門学校・國學院大學)
当日は2月中旬でまだ寒い日であったが好天に恵まれ,会場は高田馬場から徒歩1分という地の利の良い日本福祉教育専門学校をご厚意で使用させて頂いた。参加者は26名(会員16名、非会員8名)であった。午前中はWaveSurferという音響分析ソフトの使い方の基礎(録音・保存・ファイルの開き方・印刷の方法・分節ラベリング用テンプレート作り)から始まり、波形から周波数、母音の基本周波数の測定、サウンドスペクトログラムからフォルマント周波数の測定 、ピッチ曲線と基本周波数、声帯振動数の関係を概説した。午後は、音声学の復習(母音・破裂音・摩擦音・鼻音・流音などの区別)をしながら、それぞれ音の分節ラベリングを手本としてラベリングを写す練習を行った。次に、参加者が各自のPC上で課題短文のラベリングを実際に行い、その結果の正答を解説し、応用としてエクセルでラベルファイルを開いて各音の長さを測定するというラベルファイルの使い方の説明があった。最後に、復習ともう少し長文のラベリングを行い、さらなる質疑応答をおこなった。参加者は大変熱心で、昼食の時間以外の休憩時間になっても作業に集中して、休憩を取らない方が多く居たほどであった。鹿児島、福岡、広島、関西、名古屋、三重などの遠方からの参加もあった。大量の補助資料をすべて説明することができたのは、周到に用意された講習会であったからといえよう。アンケートによると、概ね好評で、アルバイトの学生のきめ細かい対応に対する感謝や、分節ラベリングをどのように研究に応用できるかについて知りたいとか、今後続編を希望する声が多かった。PCの操作、受付業務など企画委員方の援助も大きかった。